事業会社の人事からイネーブルメント・コンサルティングのタレントマネジメントシステム運用代行事業オペレーターに転職したSさんに、人事業務とクライアントワークの違い、転職して得たスキルや今後のキャリアなどについて幅広くおうかがいしました。
現在はタレントマネジメントシステム運用代行事業のオペレーションコーディネーターとして、タレントマネジメントシステムの導入支援・運用代行を担当しています。
具体的には、顧客企業が導入したタレントマネジメントシステム(人事評価システムやエンゲージメントサーベイ等も含む)の設定や登録されているデータの更新などを、企業の担当者に代わり私の方で実施しています。裏方で黙々と作業するだけでなく、お客様との定期的な打ち合わせなどもあり、導入時の設定や設定内容の検証はもちろんのこと、導入後の運用改善などのフォローも継続的に行います。
繁忙期は、人事評価期間である3〜4月と9〜10月。評価シートや承認者の設定を変更したり、不具合が生じた際の問い合わせにも対応します。それ以外の期間は、新規の引き合いの対応をしたり、従業員情報のダッシュボードの設定をしたり、サーベイを配信・集計したりとタレントマネジメントシステムの設定や運用に関わることであれば、なんでもやるイメージです!
私は前職まではずっと管理部門・スタッフ職として働いてきました。人事としてタレントマネジメントシステムの運用には一通り携わっていましたが、クライアントワーク、いわゆる事業サイドの経験は初めてです。
やってみて感じたのは、社内業務に比べて求められる基準が厳しくなるということです。社内業務であれば自分が様々な業務を抱えていることに対して周囲のメンバーも理解しており、日ごろの交流で築いた関係性もあるので、期日の遅れや小さなミスについても調整が利きました。一方で、社外の立場であるクライアントにとっては、私が他の業務で忙しいということは見えないですし、クライアントには関係ない話なので、業務に対する期待値や求められる水準が厳しくなったと感じています。
とくに前職では社内報の作成をしていたので、文章力には自信があったのですが、イネーブルメント・コンサルティングに入社してからは日本語に対してダメ出しをされることが多く、求められるレベルの違いを実感しました。例えばですが、slackでお客様に報告する文章でも、1回のやりとりでお客様からの追加確認なく正確に伝えられるように、あいまいな表現を避け、正しい文法でわかりやすく書けているかといった点は細かく見られます。
コンサルティングファーム出身のメンバーも多く、成果物に対するクオリティは資料1つとっても高いですし、そのあたりは入社してからビシバシ鍛えられていますね(笑)。
なぜ人事からキャリアチェンジして、イネーブルメント・コンサルティングに転職したんですか?
なぜ転職したのかと問われると、明確な理由があって転職したわけではないので回答が難しいところもありますが、実はこれまでも自主的に転職活動をしたことはあまりなく、基本的にお声がけをいただいた先への転職ばかりだったんです。まさに、ご縁ですね。
イネーブルメント・コンサルティングについては、希望する働き方や待遇の条件が一致したということもありますが、以前から知人だった代表の田中に「うちで働きませんか?」と声をかけてもらい、ご縁を感じたことが1番大きいです。
ただ、振り返ると、私のこれまでのキャリアがずっと管理部門サイドだったこともあり、前職ではクライアントワークをしている事業サイドの気持ちがわからず、業務上のコミュニケーションがうまくとれないということがありました。